ユーラシア民族誌映画を見る会 in 名古屋「中央アジアの女性と宗教」(2024年7月13日)開催のお知らせ

7月13日(土曜日)、ユーラシア民族誌映画を見る会 in 名古屋 「中央アジアの女性と宗教 ――映像人類学者・和崎聖日さんをお迎えして――」を開催します。

 

和崎聖日さんが制作に関わられた、 映像⼈類学作品「神授の花:フェルガナの女性とイスラーム」を上映します。

 

「ユーラシア民族誌映画を見る会 in 名古屋」は、今回はじめての開催です。ユーラシアを舞台にした映画を見ると、見知らぬ土地の風景、人々の暮らし、人々の心の動きなど、さまざまなことを見て感じることができます。しかし、自分の慣れ親しんだ地域、時代とは違う点が多く、映画を見ても理解が追い付かない、理解できない、そんなこともしばしばです。もちろん、映画を芸術作品として見れば、そこに人類普遍の美しさ、物語を見出すことができます。しかし、映画の舞台の地域のこと、登場した人々のことをもっと知りたい、そんな素直な気持ちが残ります。この「ユーラシア民族誌映画を見る会」では、解説、トーク、質疑応答などを通して、映画で取り上げられた地域、人々のことを、少しでも多く理解しようとする試みです。

 

第1回では、「アルタイ交流舎」の行事でいつもお世話になっている、ウズベキスタン地域の人類学を専門とされている和崎聖日さんが制作に関わられた、 映像⼈類学作品「神授の花:フェルガナの女性とイスラーム」を上映します。映画を見た後、和崎さんからの解説、和崎さんとのトークで、映画についてより深く理解していきます。

 

2019年に撮影されたこの作品は、ウズベキスタン共和国東部にあるフェルガナ盆地を舞台にしています。イスラームの聖者、ドースティ・フダーを祀る墓廟の庭には、ここでしか咲かないという「神授の花」が植わっており、毎春その花が咲くときに、女性たちがここに集まり、花⾒と廟参詣、⾷事と儀礼をともにします。その様子を記録した民族誌映画です。

 

「東京ドキュメンタリー映画祭」「東京外国語⼤学TUFS Cinema」等ですでに上映され、好評を博した「神授の花:フェルガナの女性とイスラーム」。名古屋での初上映です。